キルギス共和国

2017年10月30日更新

キルギス共和国は、かつては旧ソビエト連邦の自治国の一つでキルギスタンと呼ばれ、1991年前後に独立した中央アジア諸国の中では、事実上唯一の民主主義国家です。ユーラシアの真ん中に位置にしているとも言える内陸国で、水の恵みをもたらす天山山脈と乾燥した草原の間の比較的豊かな土地に、シルクロードが栄えた時代から騎馬遊牧民として知られたクルグズ(人)を中心とするテュルク系諸民族と、ロシア系やドンガン(東干:回族)系の住民などが多様な文化と社会を築いています。統計上は金の採掘が主な輸出産業ですが、牧畜や農業も依然として重要な生活基盤であり、未だ秘められた自然景観や歴史遺産を活かした観光業にも期待がかかっています。

風に棚引くキルギス共和国国旗と英雄マナスと愛馬アククラの像

キルギス共和国 基礎情報

名称
Кыргыз Республикасы(キルギス語) Киргиская Ресублика(ロシア語) *Kyrgyz Republic(英語):キルギス共和国
国旗
キルギス共和国国旗太陽は、遊牧民の伝統的住居であるボズュイの天窓をモチーフとしており、40ある光冠の筋は、キルギスの多様な民族を表している。
位置
キルギス共和国北緯42度・東経75度周辺 中央アジアの東北に位置する内陸国で、北にカザフスタン、南東に中国の新疆ウイグル自治区、南西にタジキスタン、西にウズベキスタンと接している。
地理
面積:198,500㎢(日本の約半分) 国土の94%が山地であるとされ、平均の標高は2988m。森林の被覆は全体の5%弱で、約40%が標高3000m以上にあり、その面積の4分の3近くは万年雪や氷河に覆われている。
気候
地域によって湿潤大陸性気候[ケッペン区分:Dsa]から乾燥したステップ気候[BSk]に属す。6月から7月上旬にかけては、山地で積乱雲が発達しやすくなる。 ・1月:イシククル湖周辺及びキルギス南部で平均最高気温-4℃/25F、山岳地帯(標高6000m~7000m)で平均最低気温-30℃/-22F ・7月:キルギス南部では平均して27℃/80.6F、山岳地帯では-10℃/14F
首都
ビシュケク[人口:86,5527人(2009年)]
人口
548,2000人(2009年)
民族
クルグズ系:71%、ウズベク系:14%、ロシア系:8%、ドンガン(東干)系:1%、その他5%
宗教
イスラム教(主にスンニ派):75%、ロシア正教:20%、その他:5%
言語
キルギス語(国語)、ロシア語(公用語)、ウズベク語(主に南部) ロシア語は都市部で通用し、旅行会社やホテル・中級以上のレストランではある程度英語話者もいる。
GDP
1人あたりUSD863(2010年)
通貨
通貨:ソム(Сом/ Som[KGS])
USD 1≒KGS 75.9, EUR 1≒KGS 82.5, JPY 1≒KGS 0.63[2016年1月1日現在]
USD 1≒KGS 0, JPY 1≒KGS 0, EUR 1≒KGS 0, RUB 1≒KGS 0[2021年6月25日現在]
両替
銀行または両替所で両替が可能。アメリカドル・ユーロ・英ポンド・スイスフラン或いはロシアルーブルの現金が無難で、日本円の取扱いはない。クレジットカードは、多くのATMやビシュケクのホテル、スーパー等で主にVISAカードが利用可能。1990年以前に発行されたドル紙幣は、銀糸が無いため受け付けない。また、両替の際、細かく折り畳まれているもの、劣化しているもの、書き込みやスタンプの捺された紙幣は拒否されることがある。
時差
グリニッジ標準時より+6h(日本時間の-3h).サマータイム制度はない。
祝日

※2015年

1/1:新年
1/7:東方正教クリスマス
2/23:国土防衛の日
3/8:国際女性の日
3/20頃:春分の日
3/21:ノールーズ
5/1:国際労働の日
5/5:憲法記念の日
5/9:戦勝記念日
6/1:子供の日
6/21頃:夏至の日
8/31:独立記念日
9/1:知恵の日
9/23頃:秋分の日
7/18[※年毎にイスラム暦に従って指定]:イード(ラマダン明け祭)
9/24[※イードの70日後]:犠牲祭
10/5:先生の日
11/7[旧ユリウス暦10/25]・11/9:十月革命記念日
12/22頃:冬至の日

必ずしも日にちによって固定されているわけではなく、政府によって直前に祝日が宣言されることがあります。

旅行適期
5〜10月上旬
査証(ビザ)
60日間以内の滞在には免除。
安全情報

▶︎外務省海外安全情報:キルギス

予防接種
入国に義務づけられた予防接種は無い。
国際空港
ビシュケク・マナス空港(ビシュケク市内より35km)、オシュ空港(オシュ市内より5km)
チップ
ホテルや中級以上のレストランでは会計の5〜10%をチップとして支払うが、タクシー等一般的にチップは不要。
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