2018年11月25日更新
キルギス山岳協会は、2017年の夏、日本を含むアジア山岳協会連盟(UAAA)加盟国の有志青年登山家・クライマーのグループ(2人以上)合計16名をキルギスの山岳地(レーニンピークまたはアラアルチャ国立公園アクサイ渓谷)に招待し、技術講習や登山にかかるキルギス国内の費用や手続きをサポート致します。
募集期間延長受付中▶︎お申し込み(日本山岳協会)
目的
- 真の登山者精神を養い、アジアの若い登山家同士の友好と絆を深める
- キルギスの登山を促進する
プログラム
以下の2つの山域のどちらか:
- 首都南方に位置するキルギスアラトー(天山山脈北部)・アラアルチャ(Ала-Арча/ Ala-archa)国立公園内の、4895mの最高峰を含む[map-marker place="STS peak" info="セミョーノフ・ティェンシャンスキー峰(4895m)"][/map-marker][map-marker place="Uchitel peak" info="ウチーティリ峰(4530m)"][/map-marker]アクサイ渓谷(Ак-Сай/ Ak-say)・氷河周辺での、アイスクライミングなどの高度な登攀
- パミールの大アライ(ザアライ)連峰の首座[map-marker place="Lenin peak BC" info="BC"][/map-marker][map-marker place="Lenin peak ABC" info="ABC"][/map-marker]レーニンピーク(7134m)への高所登山
▶︎レーニンピーク登山案内[PDF]
期間
- アラアルチャ:2017年6月25日〜7月6日(12日間)
- レーニンピーク:2017年7月22日〜8月11日(21日間)
資格・条件
- 各チームは2人以上で構成され、それぞれが相応の意志と登山技術を有していること。
- 最低US4万ドル以上の救助・捜索費用を補償する適当な山岳保険に加入していること。
- 年齢制限は原則として①20〜40歳・②25〜40歳としますが、リードクライミング等を担うリーダーについてはこの限りではない。
- KACの代表として、他国からの参加者を尊重し、状況によっては協力・助け合うこと。
本プログラムに該当しない追加メンバーの同伴を希望する場合は、諸費用に割引が適用される場合があるので、KACにお問い合わせ下さい。
- 技術要件(アラアルチャ)
- 2500m以上の標高での登山経験、ガレ場などでもスムーズに歩ける運動能力
- ファーストエイドを心得ていること
- 読図・ナビゲーションスキル
- クライミング用具(アイゼン・ピッケル等)の使い方・基礎的なロープワーク
- 積雪のある斜面及び氷結した斜面を下降できること
- ロープを適宜束ねたり引き出したりする扱い(コイル)に慣れていること
- 岩場・氷上・雪上でのセルフビレイ(自己確保)
- 技術要件(レーニンピーク)
- 標高4000m程度での登山経験
- ファーストエイドを心得ていること
- フィックスロープを用いた登降、懸垂下降
- ビレイを解除せずにフィックスロープの接合部を通過できること
- 凍結した雪上でのセルフビレイ(自己確保)
- ロープで相互に確保し合って、氷河上をスムーズに移動することができること
- ユマールやプルーシックを用いた、下垂ロープでの上昇
スケジュール
①アラアルチャ
月日 | 行程 | 宿泊 | |
---|---|---|---|
1 | 6/25 | ビシュケク・マナス空港到着 山行準備 |
ゲストハウス |
2 | 6/26 | アラアルチャ国立公園登り口まで車両移動 ラツェック・アクサイ小屋へ登山 |
アクサイ小屋 |
3-4 | 6/27-28 | 講習・アイスクライミングトレーニング | |
5 | 6/29 | ウチーティリ・ピーク(4530m)高度順応登山 | |
6 | 6/30 | 予備日 | アクサイ小屋又はテント・避難小屋 |
7-10 | 7/1-4 | アクサイ渓谷自由登攀 | |
11 | 7/5 | ビシュケクへ下山・車両移動 | ゲストハウス |
12 | 7/6 | ビシュケク・マナス空港出発 |
②レーニンピーク
月日 | 行程 | 宿泊 | |
---|---|---|---|
1 | 7/22 | オシュ空港到着 [便によってはそのままBC移動] |
ゲストハウス |
2-18 | 7/23-8/9 | 講習・高度順応・登山 | BC、ABC、 レーニンピークキャンプ |
19 | 8/10 | 下山、オシュへ車両移動 | ゲストハウス |
20 | 8/11 | オシュ空港出発 |
サービス内容
- ビザ(査証)の取得手続き[日本国のパスポート保持者は、60日間の滞在まで不要]
- 外国人滞在登録[※必要な場合]
- キルギスの山岳レスキュー(Rescue in Mountains)への登録
- 登頂証明書の発行
- クレバス救助・自己脱出講習[1日]
- ルート等に関する山岳ガイドのコンサルテーション
- 航空券の日程変更等の手続きサポート
①アラアルチャ
- ビシュケク・マナス空港の送迎、アラアルチャ国立公園への送迎
- ビシュケクのゲストハウス宿泊[2〜3泊:朝食含まず]
- キルギス山岳協会での荷物の保管
- 国立公園内ラツェック・アクサイ小屋[山小屋:3300m]での宿泊
- アラアルチャ山中での食料とガス[荷揚・炊事は自責・自己負担]
- 山小屋でのソーラー電気・電池利用
- 山岳ガイド同伴のアイスクライミングトレーニング登攀[1ルート]
②レーニンピーク
- 国境地域通行許可証の取得
- オシュ空港の送迎、レーニンピークBC(アチクタシュ渓谷)送迎
- オシュのゲストハウス宿泊[2〜3泊:朝食含まず]
- BC・ABCでの宿泊(常設テント)・食事・荷物の保管
- BCでの電気・温水シャワー利用
注意事項
- 諸続きをプログラム開始の①8週間・②10週間より前に開始しなければならないため、参加者はできるだけ早く申請を行う必要があります。この期間より遅れる場合は、US$100の追加料金が発生致します。
- スケジュールは、他国からの参加者の便の都合などにより前後することがあります。詳細については、正式に決まってから直接御連絡致します。
- ガイドを同伴しない山行における登山用具の選択や実際の行動については、参加者の計画と意思・自己責任の下で行って頂きます。
- キルギス国内の航空便は、事前の通知なく料金を変更する場合があります。国内便の預け入れ荷物は、通常15kgまでで、これ以上は1kgにつきUS$1の追加料金がかかります。
- 事前に荷物を送る場合は、関税処理の手続きをサポート致しますが、通関等に必要な料金は御自身の負担となります。
- 以下のものにかかる費用は別料金となります: ビザ料金、オシュ・ビシュケク間の航空券、所定の講習以外の山岳ガイド、馬・ポーターの利用、②ABCより上部のキャンプでの調理、その他プライベートの活動
▶︎MSP2017要項[PDF]